医療法人「灯仁会」設立のご報告
ごあいさつ
平素より、あおやま訪問・救急クリニックの活動にあたたかいご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
このたび当院は、2025年6月1日付で「医療法人 灯仁会(とうじんかい)」を設立いたしましたことを、ここに謹んでご報告申し上げます。
■ 名称に込めた想い
「灯仁会」という名称には、
**“地域医療の谷間に、灯をともす”**という私たちの揺るぎない志を込めました。
この理念は、私の母校である自治医科大学の建学の精神『医療の谷間に灯をともす』に深く由来しており、その精神に対する敬意と、日々の診療で実践し続ける決意を表しています。
救急車を呼ばずに、自宅で静かに時を過ごしたいと願う人がいます。
旅立ちの準備を、そっと整えるご家族がいます。
遠く病院へ通うことも叶わず、
日々の暮らしの中で、誰にも知られずに支えを必要としている人がいます。
そこは、制度の網の目からすり抜け、
誰の目にも届きにくい“医療の谷間”。
だからこそ、私たちはそこに、
ひとつの灯をともしたい。
不安の中にある心に、そっと寄り添い、
たとえ小さくとも、確かな“医の光”を届けたい。
それが、灯仁会の原点であり、
変わることのない願いです。
■ 医療法人化の目的と今後の展望
医療法人化により、これまで以上に安定した体制のもと、
地域の皆さまに安心と信頼の医療をお届けする取り組みを継続し、さらなる発展を目指します。
具体的には、以下の取り組みを進めてまいります:
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在宅医療および救急対応の24時間体制の維持・強化
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医師・スタッフの安定雇用と人材育成の基盤整備
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医療・介護・福祉機関との連携を深め、切れ目ない支援体制の構築
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持続可能な経営と次世代への事業承継体制の確立
なお、法人化に伴う診療内容、訪問範囲、スタッフ体制等に変更はございません。
これまで通りの診療を、より確かな基盤で提供してまいります。
■ 最後に
「地域医療の谷間に灯をともす」
——その言葉を胸に、私たちは、必要とされる場所へ、必要な医療を静かに、そして確実に届けてまいります。
医療法人 灯仁会として、地域に根ざした医療のあり方を丁寧に育みながら、
皆さまの暮らしに寄り添う灯であり続けたいと願っております。
今後とも、医療法人 灯仁会 あおやま訪問・救急クリニックを、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年6月1日
医療法人 灯仁会
あおやま訪問・救急クリニック
理事長・院長 青山 剛士